とりあえずやってみる

何を書くかはまだ決めてない落書き帳。

クラウドソーシングは圧倒的に発注者に有利なサービスだった

クラウドワークスで月収20万円以上を稼ぐ人が全ユーザ79.5万人中で111人だということが物議を醸しだしましたが、実際にクラウドソーシングの受注側を行ってみて、どういうサービスなのか身を持って体験したのでまとめを書く。

月20万以上稼いでいる111人の最大がいくらなのかというところは気になります。

個人的には新しい働き方として今後に期待するサービスの一つです。

クラウドソーシングってなに

クラウドソーシング (Crowd Sourcing) は仕事のマッチングサービスです。発注者と受注者をマッチングさせることをビジネスとしています。 WebサービスなのでCloud Sourcingだと勘違いしていましたが、CloudではなくCrowd(群衆、大勢)のクラウドだそうです。

2大クラウドソーシング

クラウドソーシングでググるとランサーズとクラウドワークスが表示されます。

両者とも日本最大級らしいです。

今回はクラウドワークスを利用し、ランサーズは案件の調査だけ行いました。 基本的に両者とも案件の発注者・受注者をマッチングさせ仕事の発注額に対して20%手数料を引いた額が受注者に報酬として払われるシステムになっています。

利用する前は「文句言ってる人は仕事の効率が悪いから稼げないだけだ」と思っていましたが、登録して案件のリストを見ると、安い価格設定になっています。リアルな世界の相場の数分の1は当たり前といった価格になっているため、かなりの作業効率でこなしたり、作業の自動化ができないと会社で働いているレベルの収入を得ることは難しいと思います。

受注を試みた結果

「Web開発・システム設計」カテゴリで3件提案を行いましたが受注することができませんでした。提案書も作りこみが必要だったり、初心者はお断りです的な対応もされました。

受注側は登録されている案件に対して提案書を書いて受注するらしいです。1万円の仕事に対して提案を行ってみましたが、通りませんでした。1万円の仕事を受けるために提案書を書いた時間が1万円を超えている気がするので、ここは汎用的に使いまわせる提案書を作るといいかもしれません。都度、案件ごとに提案書を作っているようでは辛いなと感じました。

たくさん仕事を受けている人は案件固有の提案書は書かず似たような仕事の実績を書いた自己紹介文みたいなものを用意しているみたいです。

案件は予算が明確に記載されていない案件が多く、「予算は相談」や「10万円~50万円」と結構幅が広い価格が設定されています。基本的には仕事の内容が明確に書かれておらずヒアリングしないといけないため受注者側の負担が大きかったりします。リアルな世界でもありがちですが、どうすればいいのかわからないのでヒアリングしてくださいと書かれているものが多いです。

受注者側の成功例として挙げられているのはプログラマとデザイナーばかりなので、ほどほどに専門性が高くないと稼ぐのはつらそうです。

当然、専門性の低い案件は内職レベルに単価が安いです。

仕事の数は多いのか少ないのかはよくわかりませんが、利用者数万人が競争して奪い合うというのであれば少ない気がします。ランサーズは案件の一覧にすでに終了した案件を表示しており、案件が多くありそうに見せているが実際はどっちもどっちです。案件の一覧に既に終了している案件を表示するのってどうなんでしょうね。

まとめ

現状、まだまだ発注者 << 受注者という関係で受ける側が圧倒的に多いため、需要と供給のバランスが悪く発注者が圧倒的に有利なサービスになっているように思います。受注者の数を制限するような仕組みとか、発注者(案件)を増やすような仕組みが必要じゃないでしょうか。そういうサービスじゃねーからと言われればそれまでですが。

案件の単価が安く1カ月数万円程度しか稼げないという状況では、凡人がクラウドソーシング専業で食っていくというのは無理じゃないかなと思うレベルです。マッチングサービスとしてのレベルはまだまだこれからかなと感じています。また、一年後くらいに触ってみようと思います。

受注者側は辛いですが、発注者側は有利なので簡単な仕事でとりあえず安くやってほしい仕事があればクラウドソーシングに出してみるといいかもしれません。簡単な仕事を発注者として利用するなら全然ありかと思います。

おわり。